八百津町の魅力
人道の丘公園(杉原千畝記念館)
八百津町出身の「杉原 千畝」は、世界中のユダヤ人から日本のシンドラーと呼ばれて、全世界の人たちから尊敬の念をむけられている八百津町出身の外交官です。 第二次世界大戦中、ナチスドイツの迫害から逃れようと、ポーランドからリトアニアに脱出してきたユダヤ人約6000人の命を救うために、外務省の反対を押し切り、独断で日本への通過ビザを発行しました。 自らの危険を顧みることなく行った彼の人道的行為は、多くの人に感銘を与えています。その功績を称えて、後世に伝えるための記念公園として建設されたのがこの公園です。
五宝滝
五宝滝はちょっと珍しい三段の滝です。一の滝が44メートル、二の滝は23メートル、三の滝が13メートルあって合計は80メートルにもおよびます。静かで穏やかなたたずまいは、清楚で優しい女性的な趣があります。また、ハイキングコースがあり、ここを歩けば3つの滝はもちろん、円明の滝、二天の滝も見物できます。円明、二天となると宮本武蔵ですが八百津の名刹大仙寺には武蔵伝説がしっかり残されています。二天の滝では、武蔵が滝に打たれて修業をしたといういい伝えが今も残されています。
八百津だんじり祭
毎年4月第2土曜日の試楽と翌日日曜日の本楽の2日間、八百津の産土神(うぶすながみ)である大舩神社を中心として行われます。祭日には船を形どった山車3両(三輌を合わせるとみごとに一隻の舟の形に)がひき出され、町内を練り歩きます。美しく飾られた勇壮なだんじりは、どっしりと重く大きなかけ声とともにひっぱられ、男達の巧みなテコ捌きで町並みを練り歩く姿は熱気にあふれ、別名「けんか祭り」とも呼ばれています。「八百津だんじり祭」は舟運で栄えたこの辺りの特徴を最も色濃く残す元禄年間(1688〜1704)に始まった祭りです。中部地方でも他に類を見ない規模のだんじりで、釘を使わず藤づるで豪快に締め上げられただんじりの組み立てを見るのも圧巻です。山車は町を練り歩き、見物人の中からは大きな歓声とどよめきが湧きおこります。
久田見まつり
4月第3日曜日の本楽と前日の試楽の2日間、久田見の氏神である神明・白鬚両神社で行われます。6両の絢爛豪華な山車が引き出され、それだけでも壮麗な眺めです。山車の上に設けられた舞台の上では、独創的な繰り人形劇がくり広げられます。その人形劇の動きの秘密は「糸切りからくり」という独特な技法と操作にあり、歴史的、芸術的な価値も評価されています。 この久田見祭りの始まりは天正18年(1590)稲葉右近方通がこの地方を領有した時、久田見の中心地は山中であるにもかかわらず大集落であったため、都会にならって現在の祭りを始めさせたと伝えられています。 糸切りからくりの技法は国の無形民俗文化財に選択され、岐阜県の無形民俗文化財に指定されています。